世界100カ国に散らばったわれわれの協会の団結の力、スローフードは明確な目的と団結力を必要とする。 コンビビウムは、その土地の生産者に近いところで活動しなければならない。

地域の文化を理解することが必要だ。
小さな運動を大きな文脈につなげていくことが必要だ。 小さいわけのわからない運動体ができないように、スローフードジャパンという組織に力を与えていくことが必要だ。

お金については、最後に考えよう。
�@アイデア、�A心、�Bお金……この順番でいくべきだ。 私たちの強みは皆が一致団結することだ。
コンビビウムにお金が必要なのか、コンビビウムの活動のためにお金が必要なのか。

各コンビビウムが国際的な意識を持っていること。
地域に散らばっている生産コミュニティを助けていくこと。

たくさんの生産コミュニティと団結していくこと。
こうして、人類は世界レベルで結びつく。

タンザニアのマサイ族の生産者が、北極圏の生産者が、モンゴルの生産者とインターネットで情報交換をする。

これこそがわれわれの強みだ。
世界的なレベルでの感受性が必要だ。

われわれの協会は「生きる喜び」を人々に与えなければならない。
満足感を会員に発信していかなければならない。
それぞれのリーダーは、スローフード協会の一員であることをいつも晴れやかに認識し、誇りを持ってほしい」

初めてぺトリーニ会長の生の声に触れ、久々にこの運動に関わることの大きな意義、求められる世界的なレベルでの感受性等々に想いを至らせることになりました。

続いて、今回の開催地であり、あとからいろいろなお話を聞くにつれ、それは苦労されながら今回の準備に漕ぎ着けられたフレンズ帯広の湯浅代表の言葉。ちょっと涙ぐんでいらしたところに、そのご苦労がまた伺われて。

「十勝の大地、生産地を皆さんに感じてもらいたかった。ここフェーリエンドルフは普段、ほとんど使われていないので、スタッフが一生懸命掃除して、また皆さんの前にご用意したフェリエの水の瓶もスタッフが一本一本洗って、手作りで準備してきました。手作りのおもてなし、北海道の心をどうぞ感じてください」

手作りのもてなし……この二日間を一言で言い表すと、この言葉がぴったりです。

心づくしの温かいホスピタリティ。そして食事、飲み物。
これらに勝るぜいたくはあるだろうか、と思えるような素敵な二日間でした。

さて、事務局の一任で、会議の議長が「最も遠いところから来ている」沖縄・奄美の田崎さんに決まり、議案が粛々と確認されていきました。
最大のヤマ場は、2005年度のスローフードジャパン事務局の予算案について。