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 イタリアで1986年に始まったスローフード運動は、人は生きる喜びを味わう権利がある、という基本的な考えのもと、食からその喜びを分かち合い、取り戻すべく市民が主体となって活動している非営利の活動団体です。その活動の核心は、一言で言うならば、
「日常の食の時間と空間において、生産者と市民がその産品との出逢いと交流を愉しむ」と言えます。
 
 企業の不祥事をはじめ、食にまつわる様々なニュースが報道される今日ですが、スローフードでは今日の食の乱れの大きな原因の一つを、「消費者が生産者や生産の現場とあまりにかけ離れてしまったこと」とみなしています。
 
 そこでスローフード協会は、世界で830ある支部が地元の生産者と市民が交流できる場所と仕組みをさまざまな形で演出しています。
 
 現在、杉並区内には150ほどの農家が健在です。日本全体の食糧自給率が年々下がっていく中で、都市農業の再構築は、自給率アップのみならず地域振興の観点からも重要な課題です。
さて、生産者と市民が出逢い、交流するためには、複数の人々が時間を共有できる「場所」が必要です。
 
 カフェ&レストラン葉山は荻窪で37年間もの間、人々に愛されてきた老舗です。価格もお手頃で親しみやすく、また店内も広いことから、スローフード協会がリストランテでもトラットリアでもない「オステリア」にスポットを当て、生産者と市民が出逢い、語り合える場所を様々な形でプロデュースしていったコンセプトにぴったりとマッチします。今回、同店の協力のもと、以下の要領でイベントを開催する運びとなりました。どうぞご参加いただけましたら幸いです