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【午後の部】
第２部午後１時～４時
内容「岩手の雑穀、野菜、短角牛の肉を使った、ヘルシーな郷土料理作り教室」
講師　岩手スローフード協会メンバー
　　　（川手督也さん、茂木和人さん、高橋信子さん、佐々木真知子さん、工藤チシさん）
参加費　1000円　　　定員　30人

　

　

　

　

　

　


	われわれ、東京の杉並区に住んでいる人間が、それをサポートできるとしたら、その概要を紹介していくこと、そしてその産品のよさを実際に手に取り味わってもらうこと、そして岩泉がどういうところかを体感していただくこと・・・その過程で、産地と消費地のダイナミックな交流の輪も少しずつ広がっていくかもしれません。　　　　　　　　　　10/12の当日、茂木さん、高橋さん、佐々木さん、工藤さんの４人が料理室に９時すぎに到着、午後の仕込みに早速とりかかりました。追って、川手さんが到着。


	麦工藤チシさんが、肝っ玉母さんのような独特のキャラクターで、参加者に実演・説明していきます。それを聴いては各テーブルに散り、ひっつみ、きび団子（岩手では"きみ団子"と言うそうです）、麦けえ（かゆ）を次々と作っていきます。そして、用意してあった短角牛のたたきをスライスして四品。　　　　　　　　けえとひっつみはこの秋から冬にかけて、何回も食べたくなるようなあったかメニュー。もう作っているそばから、その美味しそうな匂いが部屋の中に満ちてきて、「早く食べてみたい」と思えてなりませんでした。


	今年の6/14、/15に京都で行なわれた支部代表会議において、岩手から来ていた川手さん、茂木さんと出会って以来、岩手・岩泉町を実際に訪問すること、そして岩手の産品を杉並区内で紹介することがいつかできればと思っていましたが、その両方が８月、10月に次々と実現しようとは、正直、夢にも思いませんでした。川手さん、そしてそのお勤めになる東北農業研究センターさんの仕事は、これからの農業においてもとても重要になっていくことと思われます。


	川手さんからは、事前に短角牛の説明パネル２枚が送ってきてありました。当日、それを部屋の前に掲げるとともに、午後１時の開始後、約30分ほどは、茂木さんによる岩泉町と雑穀の説明、川手さんによる短角牛の説明が、部屋を暗くしプロジェクターを上映しながら行なわれました。参加の皆さんには、料理講習のみならず、その産地とその生産者を片時なりとも感じていただき、種の保存にも関わる意義深い内容が今回盛り込まれていることを感じていただけたことと思います。さて、いよいよ料理講習会の開始。


	実際に味わってみると、これはもう、ほんとに美味しいの一言。ひっつみは岩手産の小麦粉をうどん玉のように捏ね、それをひっちぎって汁の中にいれていきます。そのコシのある歯ごたえ。上品にだしの出たスープ。まいたけの香り。岩手・岩泉の香りそのものです。　　　　　　　　　　　　　　　岩手には種類豊富な産品・県外ではあまり知られていないレシピがまだまだあります。その奥深さは、一度や二度関わっただけではとても味わい尽くせないものでしょう。さらなる交流が続くことを祈りつつ、そして今回の参加者の中から、岩手の産品への関心が少しでも高まることを祈りつつ、好評のうちに３時間の講習は、瞬く間に過ぎていきました。