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今回の催しのテーマは、「トマト」。
旬のものを旬の時期に味わうことの大切さを子供たちに知ってもらおう、というのが一つの趣旨です。

クーラーのない家庭科室で汗を流しながらもくもくと準備を進めていくなかで、今回のスタッフが徐々に集まってくれました。

いよいよスタート。
前半は、埼玉県和光市役所に勤める３人（上原さん、前島さん、石川さん）による「野菜あてゲーム」。
缶ビールの空き箱に黒いビニール袋を張り巡らせ、手だけ入れると中にはトマト、なす、ピーマン、かぼちゃ、とうもろこしなど、野菜が一つずつ入っています。それを触覚であててもらおうという試みです。
みんなそれぞれ当てられたものの、皮のついた獲れたてのとうもろこしには、ちょっと手こずる子もいたようです。

３人のうちの一人・上原さんは今回、トマトその他の野菜を提供してくれた方。ご実家や親戚が農園を営まれており、ご協力いただきました。
野菜あてゲームのあとで、上原さんの農園で獲れたきゅうりと、スーパーで売っているきゅうりをそれぞれ皆にかじって味わってもらいました。

上原さんのきゅうりは、色が少々薄めで黄緑色。
一方、スーパーで売っているきゅうりは、色がしっかりと濃く、緑色。
このしっかりと緑色をしたきゅうりが、通常私たちが何気なく食べているもので、色い薄いほうは、なんとなく熟れてないような、美味しくないような印象をそれだけでもってしまいます。ところがほんとうは、色の薄いほうが新鮮で栄養分が多い場合が多く、味も美味しいとのこと。子供たちも、食べてみたら色の薄いほうが美味しいという子、それでも色の濃いほうが美味しいという子がいました。

私もかじってみましたが、言われるまでもなく色の薄いほうが甘くて美味しい。私たちはとかく色の濃いほうが美味しいという錯覚を持っているようです。
でも、そうではないのだ、ということを知るいい機会になったと思います。

続いて、珍しい野菜を二種、上原さんが紹介しました。
一つは緑色をした、なす。これは和光市でも少量しか栽培されていない品種。もう一つは黒大根。フランス原産のものだそうです。
なすといえば紫色、大根といえば白、と思いがちな子供たち、そして親御さんたちも、実はこういう色々な種類があることを初めて知り、感心しておりました。