毎年開かれている日本の全国大会への参加はこれで3回目となるが、この3年間には大きな変化があった。11月の国際大会ではこれからの活動方針が決定された。
世界中で食糧生産の問題が重要になってきている。 食が世界の環境に与える影響は大きい。 飢えに苦しむ多くの人々が存在する一方で、多くの肥満に悩む人々がいる。
こうした状況下、スローフードの果たすべき役割は非常に重要であり、スローフードの扱う問題は単に食の問題であるだけではなく、環境問題でもある。
今後のスローフードの重要課題は「おいしく、きれいで、正しい」食糧生産である。 「おいしい」については、もともとスローフードはおいしいものを守る活動から始まったのであり、スタート地点である。
次の「きれい」は、環境にやさしい食糧生産をさす。 最後の「正しい」は、食糧を生産する人々を尊敬し、正しい給料を支払うことである。
ところで、日本のスローフーダーはどれくらいいるだろうか。 食育のプロジェクトに関わる人や、スローなレストランを経営する人など、スローフード協会の会員よりずっと多いはずである。 私たちのように考える人々を、私たちの運動に取り込むにはどうしたらいいのか。 会員数を増やすことは運動にとって重要である。 特に若者たち。 彼らの多くはコンピューターに熱中し、生産の世界から切り離されている。 そこで、若者の入会を促進するような制度が必要だ。 そして今、日本のスローフード運動も重要な地点にさしかかっている。 今こそ前に進む時。ZERI財団との取り組みもそうだろう。 このコラボレーションにより、うまくいけばサローネのような、あるいは、それ以上の取り組みになるだろう。イベントのパートナーとしてこれ以上の存在は無いと考える。
今は皆さんひとりひとりの協力が大切な時だ。 統一して行動することが重要。 スローフードの会員同士はなにより友達であり、失敗したら助け合うことだ。
以上のようなパオロ・ディ・クローチェ氏のお話の後、ZERI財団代表グンター・パウリ氏より、ゼロエミッションの取り組みとスローフード運動の共通性を強調するスピーチが続いた。そのあと、会員総会が開かれた。 議案は以下の通りである。 議案第1号 2007年度活動報告 議案第2号 2007年度決算および会計監査報告 議案第3号 2008年度運動方針および活動計画 議案第4号 2008年度収支報告 議案第5号 国内規約の変更 議案第6号 国内委員の選出 議案の審議では、2009年度の日本版サローネの開催に対して、不安の声が上がった。そして、第6号議案の国内委員の選出はこの場では行われず、理事のみの決定となった。理事は東北ブロックより選出の若生さん、関東・中部ブロックの笠原さん、近畿ブロックの門上さん、九州ブロックの浜田さんの、以上4名である。
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