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「親子で見つけよう！　ほんとうの味」第2回

杉並第四小学校ＰＴＡ主催

スローフードすぎなみTOKYOコンビビウム共催

日時　2003年11月22日（土）午後1時～3時

場所　杉並第四小学校家庭科室・高円寺駅より徒歩3分

参加者　杉並第四小生とその父兄　計46名その他学校、ＰＴＡ関係　　帆足校長先生、阿部教頭先生、渡辺ＰＴＡ会長、由井ＰＴＡ評議員
すぎなみTOKYOコンビビウムスタッフ　　佐々木俊弥・紀子、井上晶子、村上佳穂、中澤恒夫、宮脇かおり、田隈理一、小町武司
見学者　　和光市役所職員、杉並区管理栄養士他

５月24日（土）に開催させていただいた「親子で見つけよう！　ほんとうの味」がお陰さまで好評だったこともあり、第２回目の開催はＰＴＡ会長・渡辺さんを通じて速やかに決定しました。

今回の講師として、日頃から親しくさせていただいていた「らぁめん　ひら石」の平石晃さんにお願いしたのは、10月になってから。素材や水にこだわり、子供たちの健康や現代の食環境にしっかりとした意見を持ってお店を運営されている姿勢は、まさしくスローフードの目指す方向にぴったりと合います。

【当日の目的】
・煮干をまずはかじってもらう
・煮干の出汁から、美味しい味噌汁づくり
・いい水を使うことの大切さについて
・塩としょうゆについて----味比べ
・市販のラーメンと「らぁめん　ひら石」さんのラーメンとの味比べ

さて、高円寺の「カフェ・フレンチ」さんでの数回のミーティングを経て、当日を迎えました。平石さんがお店で使用されているスープ、麺、水、煮干・鰹節等スープ材料、ずんどう鍋、具（チャーシュー、なると等）等を、「さわやこぉふぃ」の中澤さんと車で小学校に搬入。
その他スタッフは、買出し班と教室準備班に分かれ、10時40分から準備にかかりました。
「小町酒店」店主・小町さんからは、ノンアルコールビールの差し入れもいただきました。開始15分前から参加者が集まり始め、全員が揃ったのは午後１時10分。今回は、ラーメンがテーマだからでしょうか、お父さんが子供さんを連れていらっしゃる組が多かったのです。

そしてまず、味わってもらった煮干で出汁をとってもらい、美味しい味噌汁つくりと試食。
これが、今度味噌の代わりにいろいろなものを加えることでラーメンのスープになることを体感してもらうのが一つの目的です。

次に、水の結晶の写真を黒板に掲げながら、お水も生きているのだということ、それを教育や子育てにもつなげて「平石節」のお話。校長先生が、とても感激されているのが印象的でした。

次に、塩の味比べ。市販の食塩と、「海の精」の自然海塩を子供と親御さんになめてもらいました。
前者は「辛い」けど、後者は「しょっぱい」という、まさにこれ以上の言い方はないような表現をする子がいて、またびっくり。子供たちの感覚の素晴らしさを、改めて思い知らされる気がします。続いて、「チキンラーメン」を試食してもらいました。子供たちは「おいしいー」「最高」と、いう声を上げます。「世の中に、これほどおいしいものはなーい」と言う子もいて。いよいよ佳境に入ったな、という感じです。


	その平石さんは、ラーメン屋を始められるまで20年間、宝飾デザイナーをやられていた方。「ミス・ユニバース」の王冠や美智子妃殿下のアクセサリーをデザインされるなど、その道でもかなりの成功を収められたのです。その後46歳の時に、縁があってラーメンの道へ。ラーメン作りを一から学び、ラーメン「太陽」の店長を14年間務められた後、昨年ご自身のお店「らぁめん　ひら石」をオープンされました。人に歴史あり、ということを改めて感じさせられます。


	まずは、平石さんが参加者を講師机の前に呼び、お店で使っている煮干を全員に一尾ずつかじってもらいました。これがとても好評。子供たちが特に「美味しい、美味しい」と食べているのには、ちょっと驚かせられました。さすがにこういう催しに参加されるだけあって、好き嫌いや食べず嫌いという子はない子が多いのかもしれません。講師机の前には、「サイボクハム」さんから取り寄せた豚のげん骨とガラ。煮干、鰹節、干し椎茸、野菜等が並んでいます。それを見てもらいながら、これらからスープができることを感じてもらいます。

ラーメンは、外では美味しいものを食べても、家庭で食べるときは、まずインスタントになりがち。それは立派に日常の味です。そこに、平石さんのラーメンをすぐ食べてもらい、さて、どういう感想を言ってくれるのでしょうか。楽しみ半分、不安半分というところです。

そこで、まずしょう油の味比べをしてもらいました。市販のしょう油と、平石さん使用のしょう油。これも、味の違いは判ったようです。前者のほうがしょっぱくて、後者はしょっぱくない、という意見が子供から出ました。