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企画から先に固め、さて、誰に講師をやっていただくのかと考えあぐねていたところに、「らぁめん　ひら石」の平石さんから「素晴らしい人がいるから」とご紹介されたのが、小助川秀雄さんでした。
高円寺純情商店街に「醍醐」という洋食店を構えて20年、コックさんとなって38年。
帝国ホテルの村上信夫シェフのもとでも働いた経験を持つ方ですが、実直で素朴な人柄が、体全体からにじみ出ており、初めてお会いしたときから、ぜひこの方に、ということでお願いしました。
講師には毎回、ボランティアでお願いしているのですが、小助川シェフも「子供たちの前でお話ができるなんて滅多にない機会だから」、と喜んで引き受けてくださいました。

あれから一カ月。

今年の春に、校長先生、教頭先生、ＰＴＡ会長が皆変わられたのですが、前ＰＴＡ会長からもしっかりと申し送りがされていたため、わずか一カ月の間で企画から実施まで, ほんとうに気持ちよく、準備を進めることができました。

7/10当日。雨が懸念される中、すぎなみメンバー川澄さんと佐々木①で、グルッペさんで食材を買い出すことから、スタートしました。
昼食を食べがてら事前のお話をしようとレストラン「醍醐」に向かうと、お店はお休み。
小助川さんに聞くと、「今日はお店はお休みしますから」とのこと。
打ち合わせ中も、常連のお客さんが「もう入っていいですか？」と覗いてきますが、その度に「今日はお休みですので申し訳ございません」とお答えになるシェフ。

小助川さんいわく、「日頃お店をやっていると、お山の大将になってしまい、外の刺激が全然入ってこなくなってしまう。今回は、外の空気が入ってきたな、ととてもすがすがしい気分です」と。
何か頭が下がる思いがします。

その想いにぜひ応えねば、とも思い直しました。さて、杉並区立杉並第四小学校は、高円寺駅の北口から線路沿いに歩いて５分、北口の商店街のお子さんが多く通う学校です。
校庭脇には小規模ですが畑や田んぼもあり、親御さんの教育に対する関心も大変高い学校ですが、商店街自体がいまは跡取り不足のところが多く、高円寺北口も例にもれません。
かつては各学年数クラスずつあった杉並第四小学校は、現在一クラス35人くらいの学級が各学年一クラスずつ、全校で200人ほどの児童数となっており、空き教室もできるな
ど、少子化の波が押し寄せてきています。（次のページへ）